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ボルドーワイン界最大の宴「フォーマルパーティでのマナー」
星の数ほどあるボルドーワイン。その最高峰と言える格付けシャトー(グランヴァン)の関係者たちが、世界中からバイヤーやジャーナリストを招く大晩餐会があります。ドレスコードは’フォーマル’。厳かな招待状が送られてきました。さて、そんなパーティではどう振舞ったらよいのでしょう?
世界標準のマナー「プロトコール」
フォーマルパーティはプロトコール式のルールにのっとって開かれます。宗教や慣習が違う人の集まる国際的なパーティで席順、服装、招待状、サービスなどのルールを統一させましょう、というのがプロトコール。
ワイン業界最大のパーティ 、ここでの仕組みは、主人が1テーブル分の料理代を買い取り、ゲストを招待します。主人とはワイン生産者や仲介業者、売り手。ゲストは各国の輸入バイヤーやジャーナリスト。
席順はこちら主人(ホスト)は男性、その右に主賓女性。通常男女交互にすわります。(合コンみたい!)
主人の婦人が入る場合はゲスト⑤の位置に婦人
2011年は マルゴー村シャトーラスコンブで 開かれた ラ フェット ド フルール(花の祭典)。
私のテーブルの主人(ホスト)はシャトーデュルフォールヴィヴァンのオーナー、ゴンザック。その右がアメリカのインポーター、サラ、聡明で社交的。 私は今回売り手側として招待してもらったのでホスト側の位置です。
着席パーティでのマナー
このパーティは、フランス語圏同志、英語圏同志が同じテーブルに着席するようになっています。
主人(ホスト)の左隣りは中国のインポーター3人組。 おやおや、と思う点が・・・
3人で会話してて周りと全く話さない。着席する時の挨拶すらない。着席するときはみんなに「Good Evening 」などとあいさつして座るのがエレガント。名刺交換は宴の後半のことが多いですがそれは個々の話の流れで良きタイミングでします。
★共通の話題で話かけるのがマナー。 身内で話すのは控えましょう
★宗教、政治の話はタブー
★手をテーブルの下におかず、上におくこと。
男女交互にすわるので、テーブル下で手をつないでると疑われるのを避けるため、と昔は銃を持ってる?と疑われたから、です。確かに・・・酔ってくると手をつなぎたくなる人がいるかも。
ここでクイズです 「手をつなぎたい人がいたらどうするか?」
答えは・・・この後のダンスタイムに誘って社交ダンスで堂々と手をつなぐ! でした^^
こんな風にボルドーの格付けシャトー達は、世界中の顧客との人間関係を深めたり、判断したりしているのです。