深イイ想い~ワインとの出会いと過去と今~ 日本テレビ「深イイ話」で語った人生が変わる熱い想い

The Story behind me

What I did. What I'm doing.

and Why ?

ワインとの出会いは「人事異動」

駐在夫人を夢見て一流商社に父親のコネで入った「華のバブル入社組」。同期は女子130人、男子135人。 就職氷河期の一歩手前、バブル期最後の採用年。配属は情報システム部。面接時に特技を聞かれ、「エレクトーン!キーボードが得意です」と答えたからだろうか??

ランチは社内合コン、夜は社外合コン。そんなお気楽OLを楽しみながら早くお嫁にいきたいと思っていた。 3年目に人事異動でワイン担当に。(もともと栄養学専攻なので食品部に希望を出していた)

英語、ワイン、貿易、何もわからず途方にくれる。一方、続々と社内結婚していく同期の駐在先を訪ね、駐在夫人の退屈そうで附帯的な扱いに、「自分が駐在する位になろう」と考え方を変え仕事に打ち込む。

「奴隷のように働き、王様のように遊ぶ」
「崖から一度突き落す。這い上がってきた者のみ仕事を教えてやる」

これが「華のバブル」時代の商社社風である。下積み時代の6年間位、毎日23時まで残業。通勤は片道1時間半。会社に住んでしまおうかと思った。

失ったもの、それは「友達と体重と ’人としての思いやり’」。その代償として得たもの「男前のマインド、貿易・流通ノウハウと海外人脈」。

英語ができずに恥をかき続け、屈辱的な人事に気持ちが腐り、転職を決意。その前に、英会話スクールに1年通ってから転職する。

それまでは事務職だったが、ここでは専門職。昇格し、ノルマがあったがやりがい十分。お給料は使っても使ってもなくならない。

まさかのリストラ。 失った信頼関係。現実を思い知らされる

時は流れ社長と景気が変わり、グループ会社全体の業績不振でワイン卸事業閉鎖。人も在庫も処分しなければならない。私への辞令は「在庫引き取り先への出向、待遇半分、1年後戻り先保証なし」

人質だ。単に海外人脈が欲しいだけだろう。丁重にお断りすると「では退職ですね」。円満なリストラである。大きな看板を失ったまさかのリストラ。取引先にはあまりにも急な撤退で多大な迷惑をかけた。メニューやカタログから商品を外さなければならない。

ボルドーからワインを先物買いをしていた。これを海外へ転売すると、「Yumiko、なんてことをしてくれたんだ!Yumikoだから売ってあげたんだぞ」先物買いにはマルゴーやラフィットなど有名銘柄が含まれ、これを買えるのは長年の実績と信頼がある者のみ。それを転売するなど背徳行為だ。でもやらなければ事業を閉鎖できない…

16年かけて築きあげた努力と信頼関係が 音をたてて崩れていった。「もう誰からも売ってもらえないだろう。」ボルドーはせまい、すぐに噂になる…

手のひらを返し、疎遠になった人、変わらず交流してくれる人、看板のない私への態度に露骨な違い。「今までが恵まれていたのだ」 現実を思い知る。同時に私自身がやっと、人を看板や条件抜きで、本質で見られるようになったのかもしれない。

現在は、一人商社マンとして、ワインの輸入量を増やすことを任務として活動している。このきっかけは、 ありがたいことに昔のご縁のバイヤー様から。

今でも海外のワイナリーでは 行くと歓迎し、おもてなしてくれる。これは過去と今のお取引先の実績があってのこと。そしてそれは私一人の力ではない。長年一緒に戦ってきた同僚やボス、買っていただいたお客様(小売のバイヤーやソムリエの方々)がいたからだ。

だから私は恩返しをしなければならない。(迷惑をかけた償い、も含めて。)それは ワイン人口を増やすこと! それには、適正価格で流通させること。もし値段に見合う味でなかったら、ワインって美味しくない、と思われてしまう。 →だから「輸入コンサルティング」

そして、もっとワインに興味を持ってもらうこと。→だから「美容とワイン。モテとワイン」

ワインは敷居が高いのではなくて、自分を高める切り札。

深イイ話のロケ中に話をしてきたけど、とても1分では語れない(笑)この想いを胸にこれからもコツコツ活動していこうと思う。

これを読んでくれた方の中でまだあまりワインを飲まない方がいたら、明日からぜひワインを飲んでみてほしい。グラス一杯でいいから!