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ドイツ・デュッセルドルフ 国際見本市PROWEIN( プロヴァイン)バイヤーズツアー
私の仕事の真骨頂、日本からワインの輸入会社の買付担当者をドイツへ招待し、通訳・交渉・テイスティングを一緒にしながら買付のサポートをする役目。輸入バイヤーを長年経験したからこそお役に立てる、最もやりがいのある仕事です。
2017年3月、ドイツ・デュッセルドルフで開催された国際ワイン・アルコール飲料フェア「プロヴァイン」に日本から18名のバイヤーともに訪問しました。プロヴァインの主催者、メッセ・デュッセルドルフの協力のもと、ドイツワインインスティトゥートがツアーを主催しました。
プロヴァイン会場 日本の幕張メッセのよう
年々ドイツ以外の国からも評価が高まるプロヴァインとは?
毎年3月に開催され、出展社総数は6,500社と過去最高記録を達成。イタリア(1,600社)フランス(1,500社)など欧州諸国やニューワールドなど60ケ国た終結。来場者は業界関係者に限定。にもかかわらず130ケ国から前年5%増の58,500人を超えました。国ごとにホールが分かれ、生産者と直接商談ができます。また500以上のセミナーや試飲イベントが企画され、最新情報の収集にも絶好の機会。来場者の3人に2人は決定権を持つバイヤーで、ビジネス直結型の質の高い国際フェアとして評価が高まっています。
どんなドイツワインが出展しているか?
国ごとにホールが分かれ、ドイツは地区ごとにブースエリアが分かれています。ドイツの来ないとできない体験!と感じたのは「VDPドイツ高品質ワイン生産者連盟」のエリアでは、全加盟生産者が出展し、片っ端から試飲と商談ができる、ということです。高品質ワインですから、むやみにサンプル依頼をするとコストがかかるし、自信のある生産者はガイドにも載せない。掘り出し物を見つける絶好の機会です。
参加社はどのように決まったのか?
日本からの参加社はドイツ側の招待であるため、審査と条件があります。ドイツワイン輸入や販売への積極的な意志のあるバイヤーであること、英語またはドイツ語で商談可能な事。現在ドイツワインの取扱いのない、または極少ない、新規の輸入・卸・小売の企業が優先です。そして昨年のドイツワインキャンペーンの上位3店と、リースリングリング・サマーキャンペーンの上位2店も加わり、合計18名に「今のドイツワイン」を見て感じて頂きました。
ツアーのスケジュール
東京・大阪から出発しフランクフルト空港にて合流。移動は大型バスです。到着日の夜はが主催の会に参加。各国からのバイヤーが生産者と直接話をしながらビュッヘスタイルで早くも商談モード。その翌日から2日間がプロヴァインです。会場に着くと、ドイツワインインスティトゥート本部のブースにて、アジア担当のリープフェンさんと挨拶を交わし、メッセ・デュッセルドルフ本社のデーゲン本部長から歓待頂きました。事前に予約済みの生産者との商談やセミナーに各自参加していただく2日間。ドイツ以外の国との商談は不可ですが、2日で見切れないほどのドイツワイン生産者が出展し、充実の商談ができた、との声を頂きました。
インポーター目線での所感
同じポリシーを持つ生産者チームのブースが印象的でした。「ジェネレーションリースリング(35歳以下の若手生産者グループ)」「Message in a Bottle(ラインヘッセンの若手生産者)」「Young Wine from South」など、個性や方向性をはっきりと現しており、味わいやラベルにもそれが品良く現れている。これは販売のマーケティングする側にも「わかりやすい」発信材料となるのではないでしょうか?歴史と伝統のドイツ、流れが本当に変化していることが、参加者にもよく伝わっていました。